そろばん普及委員会
そろばんで計算
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暗算・伝票算・読み上げ算・応用計算

そろばんの級が進んでくると、掛け算、割り算、見取り算の他に、様々な種目が登場してきます。全国珠算教育連盟の開法は共通している種目ではありませんので、ここでははぶかせてもらいますが、暗算、伝票算、読み上げ算、応用計算について触れておきましょう。

暗算(フラッシュ暗算)

暗算は検定試験の種目にも入っているもので、そろばんを使わないで計算するものです。頭の中にそろばんを置いて計算する人がほとんどです。級が下の場合は、簡単な見取り算だけの計算になりますが、急が上がるにつれて掛け算や割り算も出てきますし、その桁数も徐々に多くなっていきます。

そろばんの大会やコンクールに出場して上位を占める選手の中には、暗算種目ではなくてもそろばんを使わず、ものすごい桁数の計算を暗算で行ったりしています。それを初めての大会で見たときはとても驚きました。じっと頭で計算する人、指だけが動いている人など様々です。

フラッシュ暗算

そろばんができない人が暗算をするとき、筆算が頭の中に浮かぶようです。そろばんができる人が暗算を行うとき、常に頭の中にそろばんがあり、珠算式暗算と呼ばれる計算をしています。

筆算で計算すると、桁が大きくなってくると暗算で計算するのは困難でしょう。珠算式暗算だと、桁が多くても素早く暗算で計算することができます。これはそろばんを覚えていく中で、自然と身についてしまうものなのです。

フラッシュ暗算は、問題集を見て計算するのとは違い、パソコンで次々に表示される数字を見ながら暗算で計算するもので、数字を画像として捉え、問題集を見ながら計算するよりも集中力がつきます。

現在、多くのそろばん塾でこのフラッシュ暗算を取り入れており、数は少ないのですが、暗算能力コンピューター検定試験を取り入れている塾もあります。

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伝票算

日本珠算連盟の検定試験では、平成15年に廃止された種目で、塾でも行っているところはないかもしれません。以前、珠算といえば掛け算・割り算・見取り算・伝票算・暗算でした。昔、電卓よりもそろばんがもてはやされていた時代、事務職では伝票計算が必須でした。そのため、そろばんの種目の中にも1枚ずつ数字の書いているページをめくって計算する伝票算があったのです。

時代の流れとともに、伝票はパソコンに打ち込まれるようになり、伝票算の必要性もなくなってきました。その流れから、検定試験から伝票算が姿を消していったのです。そろばんを押さえる手がないために、両端にゴムをつけて、左手で伝票をめくるため、確実に1枚ずつ問題をめくるスピードが要求される種目でした。

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読み上げ算

問題を目で見て計算するのとは違い、耳で問題を聞き取りながら計算するものです。読み上げ算問題は加減算になります。同じ読み手ばかりで練習していると、大会に出たときなどに聞きなれない声だと計算しづらいので、読み上げ算ソフトなどで練習するのもいいでしょう。現在、有線放送や携帯有料サービスでも読み上げ算の練習ができます。

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応用計算

応用計算は他の種目のように計算する数字が並んでいるのではなく、制限時間内に文章で書かれた問題をよく読み、しっかりと理解したうえで計算式を考え、答えを出すものです。

例題:全国珠算教育連盟3級程度

  • ○÷305+486=2536  ○にあてはまる数を求めなさい。
  • 50,000円持っていました。1個525円の商品を82個買うと、いくら残るでしょう。

例題:全国珠算教育連盟2級程度

  • 26,824円は何ドルになりますか。$1=115円とします。(ドル未満切捨て)
  • 底辺28.4cm、高さ9cmの平行四辺形の面積を求めなさい。

例題:全国珠算教育連盟1級程度

  • 消費税が入って8,925円の商品の、消費税が入らない金額はいくらか。消費税は5%とする。
  • 25,000円で仕入れた商品を14,500円増しの定価をつけました。これを35%引きで販売したら、売価はいくらになりますか?

あなたは全部の計算式をたてて答えが出せましたか?

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